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疾患解説

フリガナ ビタミンDケツボウショウ
別名
臓器区分 代謝性疾患
英疾患名 Vitamin D Deficiency
ICD10 E55.9
疾患の概念 ビタミンDにはビタミンD2とD3があるが、D2は体内で合成されず食物より吸収され、D3は皮膚で紫外線の作用で合成される。欠乏すると骨石灰化が損なわれ、小児ではくる病を、成人では骨軟化症を発症する。ビタミンDは、ホルモンとして働くいくつかの活性化代謝物をもつプロホルモンである。ビタミンDは、肝で25(OH)Dに代謝され、腎で1,25(H)2Dに変換される。25(OH)Dはある程度の代謝活性があるが、1,25(OH)2Dの代謝活性のほうが高い。1,25(H)2Dへの変換は、それ自体の濃度、副甲状腺ホルモンならびにCaおよびリンの血清中濃度で調節されている。ビタミンDは、多くの臓器に影響を与えるが、主に腸管からのCaおよびリンの吸収を高め、正常な骨形成および石灰化を促進する作用がある。ビタミンD欠乏症は、低Ca血症を引き起こし、これにより副甲状腺ホルモンの産生が促進され、副甲状腺機能亢進症が起こり、Caの吸収、骨からの動員、腎での保持が高まりリンの排泄が増加する。結果として、Caの血清中濃度は正常でも、低リン血症のため、骨の石灰化が障害される。ビタミンD3は直射日光の曝露によって皮膚で合成され、食物では主に魚の肝油や海水魚に含まれる。
診断の手掛 筋肉痛、筋力低下、骨痛などを訴える患者を診たら本症を疑う。臨床上の欠乏症に至るには日光暴露不足とビタミンD摂取不足が同時に起こる必要があるので、詳細な病歴聴取は欠かせない。
主訴 筋肉痛|Myalgia
筋力低下|Weakness
骨痛|Osteodynia/Bone pain/Ostalgia
鑑別疾患 くる病
骨軟化症|Osteomalacia
テタニー
頭蓋癆
スクリーニング検査 Chloride|クロール [/S]
Glucose|グルコース/血糖/ブドウ糖 [/U]
Phosphate|無機リン [/S]
Potassium|カリウム [/S]
Uric Acid|尿酸 [/S]
異常値を示す検査 1,25-Dihydroxy Vitamin D3|1,25-ジヒドロキシビタミンD3/1α,25-ジヒドロキシビタミンD/活性型ビタミンD [/S]
25-Hydroxy Vitamin D|25-ヒドロキシビタミンD/25OHビタミンD [/S]
25-Hydroxy Vitamin D3|25-ヒドロキシビタミンD3 [/S]
Ammonium Ions|アンモニウムイオン [/U]
Anion Gap|アニオンギャップ [/U]
Bicarbonate|血漿HCO3-濃度/重炭酸イオン [/S]
Lysylpyridinoline [/U]
Osmolal Gap|浸透圧ギャップ [/U]
Osteocalcin|オステオカルシン [/S]
Parathyroid Hormone|副甲状腺ホルモン [/S]
pH|尿pH [/U]
Pyridinoline|ピリジノリン [/U]
Vitamin D [/S]
関連する検査の読み方 【25-ヒドロキシビタミンD】
低値になる。血清中の25(OH)D濃度は身体のビタミンD貯蔵量を反映し,他のビタミンD代謝物の濃度よりもビタミンD欠乏症の症状および徴候との相関が強い。ビタミンDは食物由来のものと皮膚でプロビタミンDが紫外線の作用でビタミンDに変換されたものがあり、いずれも肝で側鎖の25位が水酸化され25-Hydroxy Vitamin Dになる。ビタミンDの大部分は25(OH)Dに代謝され安定な物質として血中を長時間循環することが知られている。濃度はビタミンDの充足状態を良く反映しているとされている。
【25-ヒドロキシビタミンD3】
低値になる。6種類あるビタミンDのうちD2とD3は生物活性が強く同様に代謝されるが、D3はより強い生理活性を持つ。このビタミンは体内で生成され、Ca濃度と甲状腺ホルモンで調節されている。ビタミンD栄養状態の判定に有用である。測定はくる病や骨軟化症を疑った場合に行う。
【ビタミンD】
1,25-dihydroxy Vitamin D3か25-hydroxy Vitamin D3を測定する。基準範囲(成人:20~60pg/mL、小児:20~70pg/mL)以下になる。6種類あるビタミンDのうちD2とD3は生物活性が強く同様に代謝されるが、D3はより強い生理活性を持つ。このビタミンは体内で生成され、Ca濃度と甲状腺ホルモンで調節されている。ビタミンD栄養状態の判定に有用である。
【1,25-ジヒドロキシビタミンD3】
ビタミンD3はビタミンDの代謝産物の一つで活性型ビタミンDとも呼ばれている。この検査はビタミンDの効果判定、活性型ビタミンDの薬剤モニタリング、Ca代謝調節ホルモンの測定に用いる。腎に於けるビタミンDの活性化は、血清中のCa、リンの濃度とPTHなどで調節されているため腎や副甲状腺に障害があると、活性化が不十分になり骨疾患が発症するので、ビタミンDの活性化障害が存在するか否かの判断に有用である。
【副甲状腺ホルモン】
上昇する。PTHは血清Ca値に異常が見られた場合に原因疾患の鑑別のために測定される。臨床的には血清Ca値と同時に測定し、両者の値から病態を判断する。高Ca・高PTH:高Ca血症にもかかわらずPTHの分泌抑制が無いことから、副甲状腺でのPTH分泌に異常があると考える。疾患としては副甲状腺腫、副甲状腺過形成、原発性副甲状腺機能亢進症、異所性PTH産生腫瘍 低Ca・高PTH:低Ca血症により副甲状腺からのPTHの分泌が二次性に亢進した状態で、二次性副甲状腺機能亢進症、偽性副甲状腺機能低下症を考える。高Ca・低PTH:高Ca血症による二次的なPTH分泌抑制状態で、Sarcoidosis、悪性腫瘍による高Ca血症、ビタミンD3過剰投与などが考えられる。
【リン酸】
通常低下する。
【ALP】
上昇する。
検体検査以外の検査計画 骨格X線検査

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