疾患解説
フリガナ | セイビョウセイリンパニクゲシュ |
別名 |
鼡径リンパ肉芽腫症 第4性病 |
臓器区分 | 感染性疾患 |
英疾患名 | Lymphogranuloma Venereum |
ICD10 | A55 |
疾患の概念 | 症状を伴わない皮膚病変を特徴とするChlamydia trachomatisの血清型(L1-L3)によつて引き起こされる疾患で、一過性の皮膚病変に続き、鼠径部または骨盤の所属リンパ節に化膿性リンパ節炎とリンパ管炎を発症するのが特徴である。リンパ管閉塞、瘻孔形成、直腸炎などを発症することもある。我が国での発症は、ほぼ、輸入例に限られているが、HIV患者やホモセクシュアル間での発症もあり、注意が必要である。 |
診断の手掛 | 外陰部の丘疹、びらん、潰瘍を訴え、その後発熱、頭痛、鼠径部リンパ節の有痛性腫脹が認められたら本症を疑う。女性では背部の痛みを訴えることが多く、最初の病変が、子宮頸部あるいは膣上部に生じることがある。第1期は、約3日間の潜伏期間の後に、侵入部位に小さな皮膚病変が見られ、皮膚に潰瘍を生じるが、非常に早く治癒するため、気づかれないうちに消失することがある。第2期は、男性では、2~4週間後に片側または両側の鼠径リンパ節腫脹を来し、強い圧痛を伴う横痃を形成する。横痃は、より深部の組織に癒着し、被覆する皮膚の炎症と発熱、全身倦怠感を来す。女性は背部痛または骨盤痛を訴えることが多い。第3期には、病変部は、瘢痕を残して治癒するが、瘻孔は遺残または再発する。未治療のまま放置すると、炎症が持続し、リンパ管の閉塞、腫脹、皮膚のただれを引き起こす。問診で、流行地の東南アジアでの性的接触の有無を確かめる。 |
主訴 |
嘔吐|Vomiting 潰瘍|Ulcer 関節痛|Arthralgia 食欲不振|Anorexia 頭痛|Headache/Cephalalgia 全身倦怠感|General malaise/Fatigue 背部痛|Backache 発熱|Pyrexia/Fervescence/Fever リンパ節腫脹|Lymphadenopathy |
鑑別疾患 |
陰部ヘルペス 潰瘍性大腸炎|Ulcerative Colitis 結核 性感染症 軟性下疳 梅毒|Syphilis 野兎病|Tularemia |
スクリーニング検査 |
ALT|アラニンアミノトランスフェラーゼ/グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ [![]() Albumin|アルブミン [ ![]() AST|アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ/グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ [ ![]() Bilirubin|総ビリルビン/ビリルビン [ ![]() ESR|赤血球沈降速度 [ ![]() α2-Globulin|α2-グロブリン [ ![]() γ-Globulin|γ-グロブリン [ ![]() Hematocrit|ヘマトクリット/赤血球容積率 [ ![]() Hemoglobin|ヘモグロビン/血色素量 [ ![]() Immunoglobulin A|免疫グロブリンA [ ![]() Immunoglobulins|免疫グロブリン [ ![]() LD|乳酸デヒドロゲナーゼ [ ![]() Leukocytes|白血球数 [ ![]() ![]() ![]() ![]() Monocytes|単球 [ ![]() ![]() VDRL|性病研究所梅毒検査法/VDRL法 [Positive/S] |
異常値を示す検査 |
Immunoglobulins|免疫グロブリン [![]() |
関連する検査の読み方 |
【補体結合抗体価】 1:64以上になるが、他のクラミジアとの交差反応がある。 【ELISA】 陽性になる。 【PCR】 陽性になる。 【免疫蛍光法】 膿を用いて行う。急性感染では特異性が高い。 |
検体検査以外の検査計画 | Frei Test |