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疾患解説

フリガナ ムキンセイズイマクエン
別名
臓器区分 感染性疾患
英疾患名 Aseptic Meningitis
ICD10 G03.0
疾患の概念 髄液中にリンパ球の増加が認められ、髄液の一般検査で、染色や培養を行っても原因がはっきりしない髄膜の炎症で、ウイルスが最も一般的な発症要因とされる。その他の原因には、感染性のものと非感染性のものがある。
診断の手掛 インフルエンザ様症状に続き発熱、頭痛、髄膜刺激症状を訴える患者は全て本症を疑う。髄膜刺激症状は、細菌性髄膜炎に比べ軽度である。ウイルス性ではエンテロウイルスが主な病因ウイルスである。
主訴 意識障害|Memory impaiment
インフルエンザ様症状|Flu-like symptoms
嘔吐|Vomiting
悪心|Nausea
痙攣発作|Seizures/Convulsion/Convulsive seizure
項部硬直|Nuchal stiffness/Stiffness of neck/Stiff neck
髄膜刺激症状|Meningeal irritation sign
頭痛|Headache/Cephalalgia
発熱|Pyrexia/Fervescence/Fever
鑑別疾患 急性細菌性髄膜炎
急性散在性脳脊髄炎
急性辺縁系脳炎
サルコイドーシス|Sarcoidosis
マイコプラズマ髄膜炎
広東住血線虫性髄膜炎
Vogt-小柳-原田病
スクリーニング検査 C-reactive Protein|C反応性蛋白 [/S]
Immunoglobulin A|免疫グロブリンA [/CSF, /S]
Immunoglobulin G|免疫グロブリンG [/S]
Lactate Dehydrogenase|乳酸デヒドロゲナーゼ [/CSF]
Leukocytes|白血球数 [/CSF]
Lymphocytes|リンパ球 [/CSF]
Neutrophils|好中球 [/CSF]
Protein-Total|総蛋白/血清総蛋白/血清蛋白定量 [/CSF]
異常値を示す検査 Adenosine Deaminase|アデノシンデアミナーゼ [/CSF]
Amyloid A Protein|血清アミロイドA蛋白/アポSAA/アミロイドA蛋白 [/S]
Anti-Interferon-γ Autoantibodies [/CSF, /S]
Anti-Interleukin-10 Autoantibodies [/CSF, /S]
Anti-Interleukin-4 Autoantibodies [/S, /CSF]
Anti-Tumor Necrosis Factor-α Autoantibodies [/CSF, /S]
Cells [/CSF]
Fibrin and Fibrinogen Degradation Products|フィブリン・フィブリノゲン分解産物/線維素分解産物 [/P]
Granulocyte-Macrophage Colony Stimulating Factor|顆粒球マクロファージコロニー刺激因子 [/CSF]
Immunoglobulins|免疫グロブリン [/CSF]
Interleukin-6|インターロイキン-6 [/CSF]
Lactate Dehydrogenase Isoenzymes|乳酸デヒドロゲナーゼアイソザイム/LDアイソザイム [/CSF]
Tumor Necrosis Factor-α|腫瘍壊死因子-α [/CSF]
関連する検査の読み方 【髄液一般検査】
混濁は微塵~微濁であるが、白濁が認められることがある。リンパ球は10~1,000/μL以上になる。糖は基準範囲内で、蛋白は基準範囲内加中等度に増加する。
【髄液糖:血糖比】
0.5以下になることがある。
【PCR】
ウイルスの病原体が同定できる。
検体検査以外の検査計画 頭部CT検査、頭部MRI検査、脳波検査

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