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疾患解説

フリガナ カンセン
別名
臓器区分 皮膚疾患
英疾患名 Psoriasis
ICD10 L40.9
疾患の概念 銀色の鱗屑で覆われた境界明瞭の紅班が多発する慢性炎症性の皮膚疾患で、遺伝性素因に外傷、感染、薬剤(β遮断薬、クロロキン、リチウム、ACE阻害薬、インドメタシン、テルビナフィン、インターフェロンα)が加わって発症する。被髪頭部、四肢伸側、体幹に好発する。循環器疾患やうつ病の発症率上昇と関連があるとされている。発症の原因は不明であるが、表皮角化細胞の免疫刺激が関与しており、T細胞が中心的な役割を果たしていると考えられている。家族歴がよくみられ、特定の遺伝子およびHLA抗原(Cw6,B13,B17)との関連が認められている。第6染色体p21にあるPSORS1遺伝子座が、個人の乾癬に関係している可能性が示唆されている。
診断の手掛 軽度のそう痒を伴う銀白色の鱗屑を認めたら本症を疑う。鱗屑は境界明瞭な紅斑上に存在し、剝すと点状出血が見られる。これをアウスピッツ現象と呼ぶ。好発部位は肘、膝、殿部、頭皮で対称性に発症する傾向がある。約半数の患者は手指の爪に点状陥凹、爪甲肥厚、爪下過角化などの異常を認める。5~30%の患者は、関節炎を発症し、最終的に関節破壊を来すこともある。50%以上の患者に家族歴がある。滴状乾癬は、体幹に小さな紅斑性丘疹が見られ、レンサ球菌咽頭炎との関連が示唆されている。脂漏性皮膚炎、皮膚エリテマトーデス、湿疹、扁平苔癬、ばら色粃糠疹、扁平上皮癌、ボーエン病、慢性単純性苔癬、二期梅毒との鑑別に注意する。
主訴 アウスピッツ現象|Auspitz penomenon
かゆみ|Itching
関節痛|Arthralgia
丘疹|Papule
紅斑|Erythema/Rubedo
点状出血|Petechiae
鱗屑|Scale/Squama
点状陥凹爪
鑑別疾患 脂漏性皮膚炎
Gibertばら色粃糠疹
類乾癬
皮膚糸状菌症
皮膚エリテマトーデス
湿疹
扁平苔癬
慢性単純性苔癬
扁平上皮癌
二期梅毒
薬疹|Drug Eruption
アトピー性皮膚炎|Atopic Dermatitis
Bowen病
スクリーニング検査 Uric Acid|尿酸 [/S]
異常値を示す検査 Biotin|ビオチン [/S]
Ceruloplasmin|セルロプラスミン/フェロオキシダーゼ [/S]
Dehydroepiandrosterone|デヒドロエピアンドロステロン [/P]
Endothelin|エンドセリン [/P]
Endothelin-1|エンドセリン [/P]
Fat|脂肪(糞便) [/F]
Folate|葉酸/プテロイルモノグルタミル酸/ビタミンM/乳酸菌発育因子 [/S]
Glycosaminoglycans [/U]
Growth Hormone|成長ホルモン [/P]
HLA Antigens|HLA抗原 [Present/B]
Homocysteine|ホモシステイン/ホモシスチン/総ホモシステイン [/P]
Hyaluronic Acid|ヒアルロン酸 [/S]
Interferon-γ|インターフェロン-γ [/S]
Interleukin-2|インターロイキン-2 [/S]
Interleukin-6|インターロイキン-6 [/S]
Procollagen Type III Peptide|プロコラーゲンIIIペプチド [/S]
Soluble CD4+ [/S]
Soluble CD8+ [/S]
Soluble E-Selectin|可溶性E-セレクチン/可溶性CD62E/可溶性ELAM-1 [/S]
Soluble Intercellular Adhesion Molecule-1|可溶性ICAM-1/可溶性CD54/細胞接着分子-1 [/S]
Soluble Intercellular Adhesion Molecule-3 [/S]
Soluble Interleukin-2 Receptor|可溶性 IL-2レセプター/IL-2レセプター/可溶性 IL-2受容体 [/S]
Soluble p55 [/S]
Soluble Tumor Necrosis Factor Receptor-I|可溶性腫瘍壊死因子レセプター-I [/S]
Squamous Cell Carcinoma Antigen|扁平上皮癌関連抗原/SCC抗原 [/S]
Zinc|亜鉛 [/S]
α1-Acid Glycoprotein|α1-酸性糖蛋白/オロソムコイド/α1アシドグリコプロテイン [/S]
β2-Microglobulin|β2-ミクログロブリン/β2-マイクログロブリン [/S]
関連する検査の読み方 【セルロプラスミン】
基準範囲以上になることがある。
【ビオチン】
292pg/mL以下の低値になることがある。
【インターロイキン-6】
高値になることがある。IL-6はTリンパ球、Bリンパ球、マクロファージ、線維芽細胞、血管内皮細胞、腎メザンギウム細胞などで産生される糖蛋白で多彩な生理作用を持つ。その生理作用はBリンパ球の抗体産生促進、Tリンパ球の分化や活性化促進、肝細胞によるCRP産生誘導、巨核球や血小板の産生促進、体温上昇、神経細胞の分化などである。
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