検査・診断Matrix
ご利用の前に
利用方法
検体略号
参考資料
会員
ログイン
新規
会員登録
[
会員登録について
][
登録情報
]
HOME
>
疾患から選ぶ疾患名
> 疾患解説
疾患解説
フリガナ
ノウエン
別名
脳脊髄炎
臓器区分
神経・筋疾患
英疾患名
Encephalitis
ICD10
G04.9
疾患の概念
ウイルスや外来蛋白によって引き起こされた、過敏反応による脳実質の炎症で、多くの症例で髄膜炎を合併し、大脳局在症状と共に髄膜刺激症状を呈する。単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)が、散発性脳炎の最も一般的な原因である。
診断の手掛
発熱、頭痛に加え意識障害や痙攣発作を訴える患者を診たら本症を疑う。また説明のつかない精神状態の変化も診断の手掛りとなる。てんかん発作や局所神経障害を伴うこともあるので注意する。問診で胃腸または呼吸性前駆症状の有無を聞くことを忘れない。デング熱などのアルボウイルスによる髄膜脳炎を見落とさない。
主訴
意識障害|Memory impaiment
運動麻痺|Motor paralysis
嘔吐|Vomiting
悪心|Nausea
痙攣発作|Seizures/Convulsion/Convulsive seizure
言語障害|Language disorder/Allophasis
構音障害|Dysarthria
昏睡|Coma
昏迷|Stupor
失行|Apraxia
失語|Aphasia
失認|Agnosia
髄膜刺激症状|Meningeal irritation sign
頭痛|Headache/Cephalalgia
発熱|Pyrexia/Fervescence/Fever
鑑別疾患
髄膜炎|Meningitis
脳膿瘍|Brain Abscess
矢状静脈洞血栓症
てんかん|Epilepsy
水頭症|Hydrocephalus
脳浮腫
EBウイルス感染症|Epstein-Barr Virus Infection
スクリーニング検査
Amylase|アミラーゼ
[
/S]
Chloride|クロール
[
/CSF]
Creatine Kinase|クレアチンキナーゼ/クレアチンホスホキナーゼ
[
/S]
Erythrocytes|赤血球数
[
/U]
GFR|糸球体濾過量
[
/U]
Immunoglobulin G|免疫グロブリンG
[
/CSF]
Leukocytes|白血球数
[
/B,
/CSF]
Lymphocytes|リンパ球
[
/CSF]
Neutrophils|好中球
[
/CSF]
Protein-Total|総蛋白/血清総蛋白/血清蛋白定量
[
/CSF]
Sodium|ナトリウム
[
/S,
/U]
Uric Acid|尿酸
[
/CSF,
/S,
/U]
異常値を示す検査
Arginine Vasopressin|アルギニンバゾプレッシン/抗利尿ホルモン/バゾプレシン
[
/P]
Cells [
/CSF]
Interleukin-1β|インターロイキン-1β
[
/CSF]
Interleukin-6|インターロイキン-6
[
/CSF]
Nerve Growth Factor|神経成長因子
[
/CSF]
Plasminogen Activator Inhibitor-1|プラスミノゲンアクチベータインヒビター-1
[
/CSF]
Tumor Necrosis Factor-α|腫瘍壊死因子-α
[
/CSF]
関連する検査の読み方
【脳脊髄液細胞数】
ウイルス性脳炎の95%は5/μL以上になる。細胞増加がない場合は、他の原因を慎重に探す。
【PCR】
CSFのPCR法によるウイルスの核酸増幅検査は、感度98%、特異度94%で、ウイルス性脳炎の第一選択検査である。陰性でもHSV-1脳炎を完全に否定は出来ない。
【血清学的検査】
単純ヘルペスウイルスでは、第一週以後に抗体、抗原ともに高頻度に陽性となる。
検体検査以外の検査計画
MRI検査、CT検査
会員の方は、ログインしてご覧ください。
会員登録がまだお済みでない方は[新規登録]ボタンからご登録をお願いいたします。
新規登録
ログイン
上へ
HOME
下へ