検査・診断Matrix
ご利用の前に
利用方法
検体略号
参考資料
会員
ログイン
新規
会員登録
[
会員登録について
][
登録情報
]
HOME
>
疾患から選ぶ疾患名
> 疾患解説
疾患解説
フリガナ
キュウセイアルコールチュウドク
別名
臓器区分
中毒・環境要因性疾患
英疾患名
Acute Alcoholic Intoxication
ICD10
F10.0
疾患の概念
アルコール飲料を短時間に多量に摂取することで生じる中毒症で、エタノールの中枢神経抑制作用による意識障害が主たる症状である。アルコール摂取量と症状との関係は、1.20~50mg/dL:静穏、軽度鎮静および細かい運動協調の若干の低下 2.50~100mg/dL:判断力の低下および協調のさらなる低下 3.100~150mg/dL:不安定歩行、眼振、言語不明瞭、行動抑制の喪失および記憶障害 4.150~300mg/dL:せん妄および嗜眠が起こる可能性が高い
診断の手掛
アルコール摂取の有無により診断は容易である。患者は重症度の判定と共に合併症の検索を急ぐ。意識障害を来している患者は、頭部外傷、脳血管障害、頭蓋内出血、低血糖、糖尿病性昏睡、肝性昏睡、電解質異常、薬物中毒などの有無を検索する。
主訴
意識障害|Memory impaiment
嘔吐|Vomiting
悪心|Nausea
眼球運動障害|Eye movement disturbance
眼振|Nystagmus
顔面紅潮|Facial suffusion
痙攣発作|Seizures/Convulsion/Convulsive seizure
言語障害|Language disorder/Allophasis
構音障害|Dysarthria
呼吸困難|Dyspnea
昏睡|Coma
昏迷|Stupor
誤飲|Accidental ingestion
誤嚥|Accidental ingestion/Foreign body aspiration
ショック|Shock
低血圧|Hypotension/Hypotonia
斑状出血|Ecchymosis
頻脈|Tachycardia
ミオパシー|Myopathy
鑑別疾患
肝性昏睡
頭蓋内出血
睡眠薬中毒
脳血管障害
低血糖症|Hypoglycemia, Unspecified
電解質異常
頭部外傷
糖尿病性昏睡
薬物中毒
アルコール性ケトアシドーシス
スクリーニング検査
Amylase|アミラーゼ
[
/S,
/U]
Bilirubin-Total|総ビリルビン/ビリルビン
[
/S]
Calcium|カルシウム
[
/S,
/S]
Iron|鉄/血清鉄
[
/Bone Marrow]
Phosphate|無機リン
[
/S,
/S]
Prothrombin Time|プロトロンビン時間
[
/P]
Triglycerides|トリグリセリド/中性脂肪/トリグリセライド/トリアシルグリセロール
[
/S]
異常値を示す検査
11-Hydroxycorticosteroids|11-ヒドロキシコルチコステロイド
[
/P]
Aldosterone|アルドステロン
[
/P]
Bicarbonate|血漿HCO3-濃度/重炭酸イオン
[
/S]
Cortisol|コルチゾール
[
/P]
Ethanol|エタノール/エチルアルコール/酒精/アルコール/メチルカルビノール
[
/B]
Fat|脂肪(糞便)
[
/U]
Free Fatty Acids|遊離脂肪酸/非エステル型脂肪酸/FFA
[
/S]
Growth Hormone|成長ホルモン
[
/P]
Lactate|乳酸/ラクテート
[
/B]
Osteocalcin|オステオカルシン
[
/S]
Parathyroid Hormone|副甲状腺ホルモン
[
/P]
pH|尿pH
[
/B]
Phenytoin|フェニトイン
[
/S]
Phospholipids|リン脂質
[
/S]
Pyridoxine|ピリドキシン
[
/S]
Plasma Renin Activity|活性型レニン/血漿レニン活性/総レニン
[
/P]
Vitamin E|ビタミンE/トコフェロール/α-トコフェロール
[
/S]
Xanthurenic Acid|キサンツレン酸
[
/U]
β-Hexosaminidase|β-ヘキソサミニダーゼ
[
/S]
関連する検査の読み方
【エタノール】
血中の推定エタノール濃度=4.6×{血漿浸透圧-(2×Na+血糖/18+UN/2.8)}エタノールは中枢神経系に働き、体温調節中枢、血管運動中枢や抗利尿ホルモン分泌などを強力に抑制し、胃、肝、膵や呼吸系、循環系に障害を起こす。このため大量のエタノール摂取による急性アルコール中毒は生命に危険を生じる。血中エタノール濃度が3mg/mLになると混迷、嘔吐、失禁、3~4mg/mLで呼吸麻痺、4mg/mLで昏睡になる。パニック値は3mg/mL以上である。
【血糖】
低血糖を除外するために行う。
検体検査以外の検査計画
胸部X線検査
会員の方は、ログインしてご覧ください。
会員登録がまだお済みでない方は[新規登録]ボタンからご登録をお願いいたします。
新規登録
ログイン
上へ
HOME
下へ