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疾患解説

フリガナ ノウソッチュウ
別名
臓器区分 神経・筋疾患
英疾患名 Apoplexy/Stroke
ICD10
疾患の概念 脳卒中は、局所的な突然の脳血流遮断により神経脱落症状を引き起こし、多様な症状を示す疾患群である。脳卒中は、虚血性と出血性があり、虚血性は、典型的には血栓症または塞栓症に起因し、出血性は、くも膜下出血、脳内出血などの血管破裂が原因である。明らかな急性脳梗塞の所見を伴わない一過性の脳卒中症状は、一過性脳虚血発作と呼ばれる。対側四肢および顔面のしびれ、脱力または麻痺、失語、錯乱、視覚障害、めまいまたは平衡および協調運動障害、頭痛などが初期症状として見られる。神経脱落症状は、脳の病変部位を反映しているため、前方循環系の脳卒中は片側性、後方循環系の脳卒中では片側性または両側性の症状と意識障害が生じる可能性が高く、特に脳底動脈の障害ではその傾向が強い。
診断の手掛 突然現れた対側四肢および顔面のしびれ、脱力または麻痺、失語、錯乱、片眼または両眼の視覚障害、浮動性めまいまたは平衡および協調運動障害、頭痛などを訴える患者を診たら本症を考える。
【The Cincinnati Prehospital Stroke Scale】
1.顔面のゆがみ(患者に歯を見せたり、笑ってもらう):正常、左右の動きが対称。異常、一側が対側(正常側)と比べて動きが悪い。
2.上肢の挙上(患者に閉眼してもらい、10秒間両上肢をまっすぐに挙上してもらう):正常、両側とも同様に挙上できるか、あるいはまったく動かない。異常、一側が挙がらないか、対側と比較して挙がりが悪い。
3.言語障害(患者に話してもらう):正常、正確に滑らかに話せる。異常、不明確な言語、間違った言葉、あるいはまったく話せない。
以上3項目のうち、どれか一つでも該当する場合は脳卒中の可能性が高い。
主訴 意識障害|Memory impaiment
運動麻痺|Motor paralysis
嘔吐|Vomiting
悪心|Nausea
感覚障害|Sensory disturbance
言語障害|Language disorder/Allophasis
視覚障害|Visual disorder
頭痛|Headache/Cephalalgia
歩行障害|Gait disturbance
めまい|Dizziness
痙攣
鑑別疾患 アダム・ストークス発作
肝性脳症|Hepatic Encephalopathy
低血糖
てんかん発作
脳炎|Encephalitis
脳腫瘍|Cerebral Tumor
ヒステリー
末梢性めまい
慢性硬膜下血腫
薬物中毒
スクリーニング検査 Cholesterol|総コレステロール/コレステロール/コレステリン [/S]
ESR|赤血球沈降速度 [/B]
Fibrinogen|フィブリノゲン/凝固第I因子 [/P]
Glucose|グルコース/血糖/ブドウ糖 [/S]
HDL-Cholesterol|HDL-コレステロール/高比重リポ蛋白コレステロール [/S]
異常値を示す検査 α1-Acid Glycoprotein|α1-酸性糖蛋白/オロソムコイド/α1アシドグリコプロテイン [/S]
Albumin:Globulin Ratio|アルブミン:グロブリン比 [/S]
Anti-Phospholipid antibodies|抗リン脂質抗体/抗PL抗体/抗カルジオリピン(CL)抗体/ループスアンチコアグラント(LA)/リン脂質抗体 [/S]
Antithrombin III|アンチトロンビンIII/アンチトロンビン [/P]
α1-Antitrypsin|α1-アンチトリプシン [/S]
α1-Antichymotrypsin|α1-アンチキモトリプシン [/S]
D-Dimer|Dダイマー/フィブリン分解産物Dダイマー [/P]
Endothelin-1|エンドセリン [/P]
Fibrinopeptide A|フィブリノペプタイドA [/P]
IL-1RA|インターロイキン-1 レセプターアンタゴニスト [/S]
IL-6|インターロイキン-6 [/S]
Lipid Peroxide|過酸化脂質/脂質過酸化物 [/S]
Lipoprotein Lp(a)|リポ蛋白(a)/リポプロテイン(a) [/S]
Oligoclonal Banding|オリゴクローナルバンド [/CSF]
Plasmin-α2-Plasmin Inhibitor Complex|α2-プラスミンインヒビター-プラスミン複合体/プラスミンインヒビターアンチプラスミン [/P]
Plasminogen|プラスミノゲン活性 [/P]
Plasminogen Activator Inhibitor-1|プラスミノゲンアクチベータインヒビター-1 [/P]
Platelet Activating Factor|血小板活性化因子 [/S]
Protein C|プロテインC/プロテインC抗原量 [/P]
Protein S|プロテインS/プロテインS抗原量 [/P]
S100 Protein|S100蛋白質 [/CSF]
Soluble Tumor Necrosis Factor Receptor|可溶性腫瘍壊死因子レセプター-I [/S]
TAT|トロンビン・アンチトロンビンIII複合体/トロンビン・アンチトロンビン複合体/TATテスト [/P]
Tissue Plasminogen Activator|組織プラスミノゲンアクチベータ [/P]
関連する検査の読み方 【髄液圧】
180mmH2O以上に亢進する。
【α1-アンチキモトリプシン】
38mg/dL以上に増加する。α1-ACTはα1グロブリン分画に属する蛋白分解酵素阻害因子の一つで、病原体や組織壊死で活性化されたマクロファージが産生する炎症性サイトカインの働きで肝で産生され、α1-アンチトリプシンよりも炎症の初期に出現する。
【過酸化脂質】
増加する。LPOは不飽和脂肪酸が活性酸素で酸化されて生成される。血中には脂質二重層で構成された細胞膜が障害を受けると、細胞膜の不飽和脂肪酸が酸化されて出現する。LPOは低比重リポ蛋白(LDL)にも多量に存在し、酸化されたLDL(酸化LDL)は動脈硬化と深く関係していることから測定は糖尿病、動脈硬化症、脳血管障害、心筋梗塞、未熟児網膜症、DICなどの病態把握に用いられる。
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